毎週土曜日、東京都世田谷区を中心に活動する野球チーム

2009年4月4日(土)

17:00開始 世田谷公園
TEAM
1
2
3
4
5
6
7
8
R
OWLS
0
1
0
0
0
0
0
0
1
成城ソネッツ
0
0
1
0
0
0
0
2
勝:鈴木 3勝0敗
本:鈴木 1号

 

成城ソネッツ 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 盗塁
[遊] 北 川
二ゴ
二ゴ
中安
[左] 山 本
三振
投ゴ
一犠
[中] 笠 井
遊飛
三ゴ
三ゴ
[右] 宮 川
二飛
中安
二ゴ
二ゴ
[一] 藤 野
遊飛
左安
遊ゴ
左安
[捕] 女 屋
投ゴ
三飛
二ゴ
[二] 中 嶋
三振
三ゴ
三ゴ
[投] 鈴 木
走本
二ゴ
[三] 宮 本
遊飛
三ゴ

8回は特別延長ルールにて

投手 投球回 球数 安打 三振 四死球 ボーク 自責点 勝敗
鈴 木
7.2
17

 

試合経過
去年の10月、Madsに2対3で破れまさかの1回戦敗退という汚名を残した草魂カップ。
その悔しさを晴らすかのごとく、その後12勝1分けという怒涛の成績を残してきたソネッツ。
そして、その間8勝負けなしとチームを支えてきたエース鈴木。あの日の借りを返すべく再び草魂カップのマウンドへ向かう。

その初回、試合前から調子の良さを口にしていた先発鈴木は、その言葉どおりOWLS上位打線をたった10球で3者三振に討ち取る絶好の立ち上がり。

しかし、一方のソネッツも北川山本笠井の好打者3人が簡単に討ち取られ3者凡退。
今にも降り出しそうな三宿の曇り空同様、試合の流れにも嫌な空気が立ち込める。

2回表、バッターボックスには4番打者。
初めて前に飛んだ打球は平凡なピッチャーゴロ。しかし強烈なスピンがかかり、焦った鈴木の送球がわずかに低くそれ、一塁手藤野が落球(記録は藤野のエラー)。
この日初めてランナーを出してしまう。
そして続くバッターの打席で、ワイルドピッチ、盗塁で3塁まで進み、再びワイルドピッチの間にホームイン。
まさかの先制点を与えてしまう。

エラーで先制点を許し、流れを引き寄せられないまま敗北したあの日の記憶がよみがえる…。
しかし鈴木は気持ちを切らさず、後の打者を3連続三振に断ち切りこの回を終える。

1点を追うソネッツはその裏、4番宮川からの好打順も、またも3者凡退。外野にボールを飛ばすことすらできない。

そして3回。鈴木のカーブのキレはどんどん増していき、2つの三振を奪い3人でチェンジ。
その裏の鈴木の打席、味方が打たないなら自分が打つとばかりに豪快に振りぬくと、打球は右中間を抜けて反対側のグラウンドまで転がる。
その間、俊足を飛ばし一気にホームイン!
ベンチを一気に盛り上げる特大同点ホームランである。

鈴木の孤軍奮闘に、ソネッツナインもいよいよ奮起する。
続く4回2死。誰よりも闘志をむき出しにして戦っている4番宮川がセカンドの左を強烈なゴロで破るヒットで出塁する。
そして5番藤野も追い込まれてから三遊間をしぶとく破りこの日初の連打。
このチャンスに今日6番座った女屋がカウント1-2から積極的に狙うもサードフライ。
結局この回は無得点に終わるも、相手先発投手をいよいよとらえ始める。
そしてこの回の攻撃が後に大きな意味を持つことになる。

夜の闇が広がりかけた頃、世田谷公園の巨大な照明にいよいよ明かりが灯り始めた5回。
鈴木ははまたも3人で討ち取り、未だノーヒットピッチング。エラーと振り逃げ以外のランナーを許さない完璧な投球内容である。
3人目の打者をセカンドゴロに打ち取り、ベンチに戻る時にナインにこう叫ぶ。「あと1点ください!」

6回裏、いよいよ終盤に突入した試合は1-1のままこう着状態。
その重い空気を切り裂くべく、この日ノーヒットの北川がセンター前に痛烈なヒットを放ち出塁。
この日初めてのノーアウトのランナーである。

采配を振るうGMのサインは初球から「スチール」。

4度の牽制を受けた後、北川は二盗に成功。
すると2番山本は次の球を1塁側に転がすバント。
これが線上にピタリと止まる芸術的な送りバントとなり1死3塁。
クリーンアップに最高のお膳立てをする。

ところが3番笠井は初球に手を出しサードゴロ。
ランナーは動けず。
さらに頼りの主砲宮川も内野ゴロに倒れまたも無失点。
好投のエースを援護してやることができない。

そして最終回表。1死から2番打者にライトの前に運ばれ、ついに初安打を浴びたかと思われた。
しかし、この日4年ぶりに外野を守った宮川が猛然と突っ込み、ワンバウンドで処理すると、チャンスで凡退した自らへの怒りを球に込め、一塁に強烈な送球。
チームメイトに「カイザービーム」、「カイザーキャノン」などと呼ばれ怖れられている脅威の送球でまさかのライトゴロに仕留めた。

これで勢いに乗りたいところであったが、その裏も3人で攻撃を終えついに7回を終了。

8回からは特別延長に入ることとなった。
特別延長のルールとは1、毎回1死満塁からプレー。2、好きな打者から始めることができる。と、いうもの。

初体験となるこのルールで8回の表から再開。
四球も許されないという極度のプレッシャーがかかるこの場面。
しかし、この日の鈴木は最後まで落ち着いていた。
気合のこもったストレートの球威は最後まで衰えることなく1人目の4番打者を三振。
そして2人目もこの日17個目となる三振で仕留め、3者残塁。
最高のピッチングで全てを味方に託した。

盛り上がるベンチの中でGM宮本だけは冷静に8回裏の攻撃に考えをめぐらせていた。
誰から打つか、という議論が起こり始めた途端に「宮川から行くから」と一言。

この場面を5割打者北川でもホームランを放った鈴木でもなく、5回に連打を放ったソネッツ最強スラッガー宮川と今日鋭い当たり連発していた最強フードファイター藤野に託した。

3塁ランナーは俊足北川。1点でも入れば試合終了のこの場面。
雄たけびを上げながら打席に入る4番宮川。簡単に2球で追い込まれるも、その後ボールを見極めカウント2-3。
ここで再び叫び声を上げ、気合を入れなおす。
そして5球目。放たれた打球はセカンドへのゴロ。北川が突っ込むも、バックホームでフォースアウト。
最初のチャンスを逃す。

続く打者は藤野
2死満塁。これ以上の延長戦はさすがに避けたい…。
その全員の願いの乗せ、フルスイングして捕らえた打球は三遊間へ。
ショートが必死で追うも後一歩届かず、サヨナラヒット!!

一塁でガッツポーズをする藤野の周りに喚起の輪ができる。

こうしてソネッツは1回戦を突破。
去年の天王洲での勝利に匹敵するソネッツ史に残る勝利となった。

今日のお立ち台

「まず最初に藤野さんからうかがいます。

大活躍でしたね!」

「あんだけ打ったらそりゃ腹も減りますよ」
「続いて鈴木さんに来てもらいました。

ナイスピッチングでした!」

「GMの至上命令なんでがんばりました!」

試合結果

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